会長あいさつ
さる三月、令和四年度末をもちまして、小・中・義務教育学校二十名の会員の皆様がご退職されております。皆様のこれまでのご尽力とご貢献に対しまして、心から敬意と感謝を表すものであります。全国公立学校教頭会から感謝状と本会から感謝状と記念品をお送りいたします。今後とも、健康に留意されまして、私たちに広い視野から、ご指導ご助言をいただきますことを心からお願い申し上げます。
また、今年度は新たに七十名の新入会員を迎え、計四百十一名でスタートいたしました。ともに手を取り合って切磋琢磨して参りたいと存じます。
さて、昨年の七月二十八日(木)・二十九日(金)の二日間、第六十四回全国公立学校教頭会研究大会岩手大会を盛岡市で開催いたしました。残念ながら大会直前に新型コロナの感染拡大に伴いハイブリット開催からオンライン開催となったため県内各地区の副校長先生方と顔を合わせることはできませんでした。急遽オンラインによる分科会への参加対応いただき感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今年度は、七月に管理運営研を四年ぶりに行います。ご講演は、わんこ兄弟で有名なグラフィックデザイナーの「オガサワラ ユウダイ」さんです。県内多くの副校長先生方とお会いできるのを楽しみにしています。八月には、石川県金沢市での全国大会、十一月には、福島県郡山市での東北大会があります。これらの大会にも進んでご参加いただきたいと思います。
新型コロナが第五類に引き下げられる中、コロナ後の教育や学習の在り方についての検討が求められています。「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改革、各学校の基本方針を具現化するカリキュラム・マネジメント、社会に開かれた教育課程、「特別の教科 道徳」、外国語科の実施、キャリア教育の推進等がその柱です。その一方で、学びへの意欲や学力・体力の低下及び二極化、規範意識や倫理観の希薄化、いじめ・不登校による学校生活不適応、家庭・地域社会の教育力低下等の教育課題が山積みしています。また、教員の超過勤務、とりわけ副校長の勤務時間は過労死レベルを超えているといわれています。さらに教員不足等我々を取り巻く環境は悪化するばかりです。このような中で、次世代を担う子供たちの健やかな成長や確かな学力の定着、豊かな心の醸成、たくましい体の育成を実現させていかねばなりません。
このような状況だからこそ、さらに副校長同士が連係していくことが重要と考えます。
会員の皆様のご健勝と今年一年の本会の活動が、岩手の児童生徒のためにそして我々自身のためにも意義深いものになることを決意し合い、挨拶とします。
令和5年5月 岩手県小中学校副校長会 相原伸裕